2025年4月6日に長崎県対馬市から福岡和白病院にむかっていたドクターヘリが墜落した事故。
患者さんの命を守るためのドクターヘリが墜落するのは、非常にショックです。
運行していたのはエス・ジー・シー佐賀航空で、今回の墜落原因はまだニュースで報道されていません。
一体搬送中に何があったのかが非常に気になります。
捜査は進められると思いますが、現時点で判明しているものがあるのでしょうか?
また、過去にもこのような事故があったのかも気になります。
そこで今回は、
- エス・ジー・シー佐賀航空のドクターヘリ事故の墜落原因
- エス・ジー・シー佐賀航空の過去の事故
について、調査していきたいと思います。
エス・ジー・シー佐賀航空のドクターヘリ事故の墜落原因

墜落当時の状況
国土交通省が発表した内容は、以下の通りです。
パイロットが機体を制御できない状態だったことを示す情報はない一方、機体を水に浮かすためのフロートは意図して使われたとみられる。
このため国土交通省は「墜落」ではなく海上に「不時着水」したとしています。

出発してから、10数分後に連絡が取れなくなっています。
離陸した直後で何か不具合があったのでしょうか?
機長は、脱出と乗組員の救助のためにフロートの使用操作したということになりそうです。
事故の概要
- 2025年4月6日午後1時半に対馬空港から福岡和白病院にむけてドクターヘリが出発
- 乗っていたのは6名(患者のモトイシミツコさんと息子(68)、医師(34)、看護師(28)、機長、男性整備士)
- 午後1時43分以降にヘリの位置がモニター上で動かなくなった
- 機体との連絡も出発から10分あまりで途絶えた
- 2025年4月6日午後2時50分ごろ、海上保安庁に「長崎県対馬空港を出発した民間ヘリが消息不明」と連絡が入る
- 巡視船が捜索
- 長崎県壱岐島沖北東役27キロの海上で機体を発見
- ヘリのそばで緊急時に膨らむフロートにしがみついていた男性機長、男性整備士、女性看護師を救出。
- 航空自衛隊の救難ヘリが墜落した機体の中から患者と付き添いの息子、医師の3人を救出。
- 心肺停止の状態で、同病院に搬送
福岡和白病院側の説明
しかし、2024年7月の墜落事故を受けて、一時運航を停止していました。
その後の検討で、地域の救急医療には必須であるとのスタッフの要望もあり、再開した旨を会見で伝えていました。
院長は、ドクターヘリの運航には危険が伴うことも病院側としては重々承知していた、としながらも
今回の事故は悲痛の極み
と、その心情を述べていました。
ドクターヘリの安全性について、
- 安全であると説明をうけた
- 実際に院長自らも乗って大丈夫だと判断した
と説明していました。
エス・ジー・シー佐賀航空の過去の事故まとめ


2024年7月に墜落事故
エス・ジー・シー佐賀航空は、過去にも墜落死亡事故があったと報じられています。
- 2024年7月28日
- 福岡県柳川市の農地で、大分県日田市から佐賀空港に向かっていたヘリが墜落。
- 職員と関係者の2名が死亡(操縦士、機体整備の委託社員)
- 事故機は飛行中に機体後部が分離したと推定
2024年7月の事故原因
2019年の墜落事故
運輸安全委員会の調査報告書による事故の概要を下にまとめます。
- 2019年7月29日 8時18分ころ
- 茨城県筑西市の水田で薬物散布の飛行中に送電線に接触し、墜落した
この事故のヘリ機体は、


2019年7月の事故原因


本事故は、動悸が薬剤散布中に送電線に接近、直前で回避捜査を試みたが機体の一部が送電線に接触、バランスを崩し墜落したものと推定。
同機が送電線に接近したことについては、機長が反転すべき位置を見誤ったことによるものと考えられる。
運輸安全委員会報告書より一部抜粋



人為的ミスも事故の原因だったことがあるのですね…
まとめ
今回は、エス・ジー・シー佐賀航空のドクターヘリ事故の墜落原因について調査していきました。
まだ当時の状況が明らかになっていませんが、墜落ではなく不時着だった可能性があるなど、少しずつ情報が出てきていました。
今後も速やかに原因調査が進むことを願っています。
今回の事故で亡くなられた3名に皆様の御冥福を心よりお祈り申し上げます。
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